2016.06.08
高知市の中心商店街にあり、高知県産のお茶を提供している「土佐茶カフェ」。お茶カフェということにこだわり一切コーヒーを提供せず、「和」の空間と体験を大切にしています。多いときで1日800人が訪れ、若い女性を中心に人気を集めているこのお店では、障害のある人も一緒にいきいきと働いています。
この「土佐茶カフェ」の運営を手がけるのが、高知市で活動する社会福祉法人「ワークスみらい高知」。高知市内で、グループホームや相談支援センターのほか、このような地域に根ざした事業を10か所ほど展開しています。
同法人の竹村代表は、2015年4月より日本財団に勤務し、障害者就労のあり方を変えるため、「はたらくNIPPON!計画」を立ち上げ、活動しています。
今回、高知市内にある同法人の事業所を見学させてもらいました。
「sweets factory STRAWBERRY FIELDS」では、手軽なランチメニューのほか、目玉のスイーツバイキングがあります。これらのスイーツは1つ100円程度。中の工場でケーキは作られており、作業の様子も見られるようになっています。
できない作業もできるように、機械を効果的に活用し、障害があっても仕事ができるように配慮されています。
「甘味茶寮さくらさく。」では、「和」をテーマにしたランチやスイーツを提供しています。
2011年、同法人は、藁を貯蔵していた古い蔵の残されたエリアをリノベーションして、「藁工ミュージアム」「土佐バル」「蛸蔵」を開設しました。
雰囲気のよいおしゃれなスパニッシュバルですが、「これも立派な福祉施設」というので驚きです。蛸蔵は、地域のイベント等で利用されます。この日のお昼もワークショップのイベントが開催されていました。
この日の夜は、2013年にオープンした土佐酒バルにて。ここでは一般就労として障害者1名も他のスタッフと一緒に接客をしています。
「障害者が100人働く場所を1つより、1人働く場を100箇所作りたい」その想いをこの高知の地で実践されてきました。
このような風景を全国につくれるよう、私たちは活動していきます。
(福田)