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PROJECTモデル構築プロジェクト

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2017.09.27

障害者就労の新しいビジネスモデルを胡蝶蘭栽培で!

9月12日、千葉県富津市にて、花き業界に福祉事業所が本格参入する拠点となる「AlonAlonオーキッドガーデン」が誕生しました。「福祉」ではなく「障害者によるビジネス」として展開するプロジェクトです。

オーキッドガーデン外観

AlonAlonの那部 智史代表には、重度の知的障害を持ったお子さんがいます。

一般企業に勤めた後、代表として企業を立ち上げてきた那部代表ですが、子どもが障害を持っていたことから福祉に関わりを持ちました。当初は福祉事業所に就労していたお子さんでしたが、福祉事業所の平均工賃が低いことを、那部代表は初めてそこで知ったそうです。当事者になり、一般企業と福祉事業所とのギャップを初めて痛感した、と語ります。

そこから、自身で高工賃を達成できる事業を模索し始め、特例子会社と連携してトライアルを重ねてきた結果、このたび「AlonAlonオーキッドガーデン」が誕生しました。目標工賃は平均10万円。就労継続A型でも実施できる内容ですが、重度の障害を持つ方が入りやすいように、また就労継続B型でもA型を超える工賃を出せると信じ、B型を選択しています。

そのため、胡蝶蘭の生産作業は、一つひとつの工程を、重度の知的障害を持つ方にとって取り組みやすい単純作業で設計し、丁寧な工程管理を通して、一般の花屋より品質の良い胡蝶蘭を、真剣に生産しています。それでも、一般市場で販売されている胡蝶蘭と価格は変わりません。

本事業は、トライアルを通じて事業の可能性を探り、今回事業化したものですが、目指しているものは非常に志高く、大きなチャレンジです。

AlonAlonの那部 智史 代表

しかし、事業実施までには、立ちはだかる壁も多くありました。

例えば、当初の事業実施予定地における住民説明会において、「土地の価値が下がる」、「ガーデンまでの私道に車を置いて通らせないようにする」、「そのエリアの地下水を利用させない」など、地域住民から反対にあいました。営業した企業から「障害者がつくった花を贈るのは、自社が送るものとしてそぐわない」と言われたことも。

これらの反対意見を出した方々の胸中にある「本当の反対理由」は知るべくもありませんが、「障害者への拒絶」は、未だに様々な地域で根深く残っていることを実感しました。

一方で、障害者に対して偏見を持たずに接してくれる地域や方々がいることも忘れてはなりません。この度の富津市では快く受け入れられ、障害者の自立のための活動だけでなく、本事業が地域貢献の一つとして活躍していくことを期待しています。

これからこの温室がきれいな胡蝶蘭でいっぱいとなり、多くの方々へお祝いとして届けられます。障害を持つ方が自身の可能性を拡げ、人生に花が開くよう尽力してまいります。

★「AlonAlonオーキッドガーデン」(NPO法人AlonAlon)
場所:千葉県富津市西大和田字松崎1234-1

胡蝶蘭の購入はこちらから
https://www.alon-alon.org/flower

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「千葉)コチョウラン栽培オーナー制 富津で障害者支援」(朝日新聞デジタル)→記事リンク

 

(文:廣瀬)