■ 16:00-16:10 オープニング
■ 16:15-17:15 補習①
IPSの視点に学ぶ就労支援の検証
~今日も実施したその支援に疑いを持ってみないか?~
12月フォーラムの2日目、「プレゼンテーション」でテーマとなったIPS(Individual Placement and Support)の視点は、就労支援現場で従事する方々に衝撃を与え、多くの反響を得た。その多くは、「支援とはいったい何なのか、考えさせられた」というもの。IPSは、精神障害者本人に「働きたい」希望があれば一般就労は可能、という強い信念に基づいてサービスを提供する就労支援モデル。
精神障害者に対する支援現場では、「できないこと」に着目することが多く、職業準備性が整っていないとされがちだが、IPSでは従来の発想から転換し、彼らを信頼し、可能性を信じること、そして「障害を持っていても働くこと(一般就労)ができる。」という希望を伝えていくことを重要視する。
これは、精神障害者に限らず就労支援という名の付く事業所で、日々現場で繰り返される慣習そのものであり、修正すべき重要な視点ではないだろうか?常識を疑い、非常識に触れてみることで、新たな可能性を見出すことができれば、その支援は、明日から違った意味を持つに違いない。
本セッションは、それぞれが、支援職に就いた自身を顧みる機会となり、事業に厚みをもたらすことを目指し開催する。
山口創生
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
林 輝男
社会医療法人清和会 西川病院 S・IPS
池田真砂子
一般社団法人ルンアルン ルンアルン1
障害当事者登壇予定
進行:久永文恵
地域精神保健福祉機構〈コンボ〉事務局次長
■ 17:20-18:30 補習②
続・企業就労支援の「再トレーニング・トレードセンター」構想
12月フォーラムの3日目、「コンテクストフォーラム(分科会)」で打ち出された「再トレーニング・トレードセンター」は、視聴者を含め、賛否両論が渦巻いた。
構想は、すでに企業就労している障害者で労働力として機能していない人材を、一定期間、同センターのトレーニングによって活性化し、雇用現場にお返ししようというもの。また、状況によっては、企業間のトランジション、トレードも積極的に進めようというもの。
「べき論」では、雇った障害者は最後までその企業が責任を持って、が唯一となるが、実態は、障害者雇用に疲弊した企業が、あたかも代行のようなサービスに流れる状況にあることはもはや疑いようのない現実となっている。このセンターは、「方法論」の一つとして、検討に値すると各方面からの反響も多く、本セッションでは、その実現性、具体性について、さらに踏み込んでセッションすることを目的とする。
中島隆信
慶應義塾大学 商学部 教授
大濱 徹
パーソルホールディングス株式会社 グループ人事本部障害者雇用推進部 室長
西岡正次
有限責任事業組合大阪職業教育協働機構(A´ワーク創造館)就労支援室長
進行:竹村利道
日本財団公益事業部国内事業開発チーム シニアオフィサー
■ 18:35-19:45 補習③
ニューロダイバーシティの戦略
~デジタル人材として活躍してもらうための具体論~
12月フォーラムの初日、「パネルディスカッション」で、政治、企業、支援の各現場から登壇いただき、ニューロダイバーシティ人材の活躍のあり方について熱心に議論。支援から面接、配置まで現行の一元的なやり方の限界、不毛について共通認識をもたらした。
本セッションでは、より具体的な行動を目指し、議論を展開する。あえて、焦点をデジタル人材に絞り、その育成と雇用の実施試案をもとに、予算のあり方、行政の姿勢、企業等の参画のあり方について議論し、その実現の可能性を可視化する。
山田太郎
デジタル庁 政務官
畑田康二郎
株式会社デジタルハーツプラス 代表取締役
ICT系企業登壇予定
進行:高田篤史
株式会社野村総合研究所コンサルティング事業本部 主任コンサルタント
■ 19:50-20:55 総括
障害者就労支援はどこへ行く
~福祉的就労と一般就労の今後について~
12月フォーラムの最終日の締めのプログラムで、今後の障害者就労支援の方向性を議論いただいた先生方が再登壇。サブフォーラムのテーマとなったIPS、再トレーニングセンター、ニューロダイバーシティなどにも触れながら、今後の福祉的就労と一般就労の連携、統合など、考えるべき課題、今後のあるべき姿について議論、その針路を示していただきます。
長谷川珠子
福島大学 行政政策学類 准教授
永野仁美
上智大学 法学部 教授
石﨑由希子
横浜国立大学大学院 国際社会科学研究院 准教授
■ 20:55-21:00 クロージング
※プログラム、登壇者は予告なく変更される場合があります